「すみません」って、謝っているの?
2026.04.24
「すみません」って、謝っているの?

日本語の中で、とてもよく使われる言葉の一つが「すみません」です。道で人にぶつかったときや、相手に迷惑をかけてしまったときに、『ごめんなさい』という意味で使うイメージがあるかもしれませんが、実はそれだけではありません。『ありがとうございます』の意味で使うこともあるので留学生の中には不思議に思う人もいるかもしれません。

日本には、『ありがとう』と感謝を伝える時に、相手に負担をかけてしまったことに気づかう、という習慣があります。たとえば、誰かに手伝ってもらったときに「すみません」と言うのは、「ありがとう」と同時に、「あなたの時間や手間を使わせてしまいました」という気持ちを含んでいます。

また、「すみません」は人に声をかけるときの合図としても使われます。お店で店員を呼ぶときや、道を聞くときに「すみません」と言うことで、「少し時間をもらってもいいですか」という意味になります。このように、日本語では相手との距離をやわらかくするために、『すみません』という言葉がよく使われています。英語でも"Excuse me"といいますね。これは『(手間をかけることを)許してください』という意味から来ているので、考え方は似ていると思います。

日本社会では、相手への配慮や遠慮を大切にする文化があります。そのため、「ありがとう」だけでなく、「すみません」を使うことで、よりていねいで控えめな印象になります。ただし、何でも「すみません」で済ませる必要はありません。場面によって「ありがとうございます」と使い分けることも大切です。

最初は少し不思議に感じるかもしれませんが、「すみません」は人との関係をつくるために、便利な言葉です。「気づかいを表す言葉」として理解すると、使いやすくなります。