【日本語】きらきら、ふわふわ
2022.05.20
【日本語】きらきら、ふわふわ

皆さんは 身の回りの 様々な 音を 文字に して 書くとき、 どんな 書き方を しますか?
例えば パソコンの キーボードを 叩く 音や、 大粒の 雨が 降る 音。
日本語では それぞれ、 キーボードは 「カタカタ」、 雨は 「ザーザー」 などと 表現します。
このような 音を 表現した 言葉が 「擬音語」 でした。
擬音語は 様々な 地域・言語で 使われています。
英語では、 キーボードを 叩く 音は clatter などと 表現します。
擬音語は 実際の 音を まねた 言葉なので、 地域や 言語に 限らず 似た 音を しています。
擬音語と 似た 言葉に 「擬態語」 というものが あります。
これは 本当に 聞こえる 音ではなく、 動きや 様子を 表現した 言葉です。
例えば「風鈴が 風で ゆらゆら 揺れ、 ちりんちりんと 音を 立てている。」 という 文では
「ゆらゆら」が 擬態語、 「ちりんちりん」が 擬音語です。
「ゆらゆら」は 風鈴が 小さく 揺れる 様子を 表していて、 音とは 関係ありません。
タイトルの 「きらきら」 「ふわふわ」も 同じで、 音とは 関係ありません。
日本語は 他の 言語に 比べ、 擬態語が 特に 多いと 言われます。
光に 関係する 擬態語 だけでも、 「きらきら」「きらり」「ぎらぎら」「ぴかぴか」「ちかちか」「てかてか」「つやつや」「てらてら」「さんさん」「らんらん」など、 たくさんの 種類が あり、 これは どれも 少しずつ 意味が 違います。
この 様々な 擬態語を 知ると、 いいことが あります。 例えば 日本語の 小説を 読んだ 時に この 擬態語を 知っていれば、 作者が イメージした 様子に より近い イメージを 持つことが 出来ます。 また、 自分が 書いたり 話したり する 時にも、 相手に 自分の 伝えたいことを 正確に 伝えやすく なります。
擬音語と 擬態語を 知ることで、 日本語への 理解は ぐっと 深まります (この「ぐっと」も 擬態語!)。 皆さんも チャンスが あれば “どんどん” 使ってみて ください。
日本語が得意な人向け:興味があったら、宮沢賢治の本を読んでみましょう。