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就職活動のメール、アルバイト先などで、こんな表現を聞いたことはありませんか?
「お忙しいところ恐れ入りますが、確認いただけますでしょうか。」「差し支えなければ、連絡先を教えていただけますか?」
『確認してください』『連絡先を教えてください』と言えば早いのに、前につける長い言葉を覚えるのはとても難しくて大変だ、と思う留学生もいるかもしれません。今回は、この言葉がなぜ使われるのか、その理由を見ていきましょう。
この【本当に言いたいこと】の前に挟む言葉を、日本では「クッション言葉」と呼びます。「クッション」とは、ソファなどに置く柔らかいクッションのことです。そのまま座ると硬い椅子でも、クッションがあれば痛くありませんよね。言葉も同じです。
日本語では、相手に何かを「お願い」したり、何かを「お断り」したりするとき、直接言うと相手に強いショック(お断りされる心理的な負担や、命令されているような圧迫感)を与えてしまうと考えられています。
そこで、本題の前に「あなたの状況を気遣っていますよ」という一言(クッション)を挟むことで、相手の気持ちを優しく包み込み、関係を壊さないようにするのです。これは「相手の立場や時間を尊重しています」という姿勢をあえて長い言葉にして示す、日本ならではのハイコンテクスト(状況を重視する態度)の配慮の形だと言えます。
覚えるのが難しい、と悩む留学生も多いと思いますが、日本のビジネスパーソンも、最初からこれが使えたわけではありません。みんな「こういう時はこのフレーズを使う」というパターンを、仕事の中で少しずつ覚えていくのです。
まずは、就職活動や学校生活で最もよく使う、次の2つを覚えてみましょう。
①相手に何かをお願いする「お忙しいところ恐れ入りますが、〜していただけますでしょうか?」
(相手の時間を使うことへの配慮を示す)
②質問するとき
「差し支えなければ、〜について教えていただけますか?」(「言いたくなければ言わなくても大丈夫ですよ」という、相手への選択肢を残す優しさを示す)
クッション言葉は、相手を大切に思いながら、自分の願いもスムーズに叶えるための「便利な道具」です。
最初からたくさんの種類を使いこなす必要はありません。まずはこれらをメールや会話で使ってみてください。