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いよいよ夏休み、就職活動もピークを迎えますね。
メール送信や面接など、フォーマルな日本語を使うことが増えていきます。その中で、メールでよく使われる「〜させていただきます」という言葉を聞いたことはありませんか?
・「本日、面接を受けさせていただきます」
・「資料を送付させていただきます」
「『受けます』や『送ります』で意味は通じるのに、なぜこんなに長いことばを使うのだろう?」と不思議に思うかもしれません。日本語では、自分の行動であっても「相手のおかげでそれができている」「相手の許可や理解をもらっている」という立場をとることで、相手への敬意を示す特徴があります。
文法として見ると、「〜させる(相手の許可)」+「いただく(もらう)」というつくりになっています。
・「送ります」: 自分の行動をストレートに伝える。
・「送らせていただきます」: 「あるいはあなたの許可をもらって送る」という謙虚な姿勢も表す。
これは自分をへりくだり、相手を立てることで相手とスムーズに話せるようになる、という日本特有の言葉の技術でもあります。
実は、今の日本社会ではこの表現が使われすぎており、かえって、『回りくどくて不自然だ』と言われることもあります。日本人の若い世代やビジネスパーソンにとっても、使いどころが難しい言葉の一つなのです。ですから、留学生の皆さんが「いつ使えばいいの?」「短く言っちゃダメなの?」と混乱するのは、ごく自然なことです。
面接やメールで迷ったときは以下のポイントを意識してみましょう。
1. シンプルに「〜いたします」に言い換えてみる
例「履歴書を送付いたします」
2. 相手に許可をもらって行動するときだけ使う: 「日程を変更させていただきます」「質問をさせていただきます」など、本当に相手の了解を得て何かをするときにつかうと、とても自然になります。
日本語の複雑な表現の根底には、いつも「相手を大切にしたい」という優しい気持ちが隠れています。最初から完璧を目指す必要はありません。言葉の裏にある「思いやりの仕組み」を少しずつ知っていきながら、自分らしい丁寧な日本語を身につけていきましょう。